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野ざらし
小栗判官物語
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子供好きの1本の柿の木がありました。ある日,そこへ1人の子供が遊びにやってきます。柿の木と子どもは、仲良しになり、来る日も来る日も一緒に遊んでいました。柿の木はそのこのために,巻きが欲しいといえば自分の枝を与え、家を建てる材料が欲しいと言えば自らを切り与えていました。柿の木はその子が欲するままにすべてを与えてしまいます。とうとう切り枝だけの寂しい姿になってしまうのですが、柿の木はそれを犠牲とは思わずそのこの成長だけを楽しみにして幸せを願っていたのでした。